星野源のストイックな生き方『働く男』

星野源のストイックな生き方『働く男』
働く男

今日紹介するのは『働く男(星野源)』です。

昨年ごろから星野源の音楽にハマっていて『恋』とか『Family Song』とか、良く聴いています。そんな中たまたま立ち寄った近所のBOOKOFFに、この本が並べられていたのを見つけて、今回読んでみることにしました!

内容 

星野源の2012年末までの仕事をびっしりと詰め込んだような本です。

なんとこの書籍の入稿直後に星野源はくも膜下出血で倒れています。それほどに仕事に情熱を注ぎ、昼夜問わず働き続けた彼の歴史が刻まれた内容になっています。

全体としては4部構成となっており、

1.働く男

・雑誌ポパイで連載をしていた映画エッセイ集

2.歌う男

・星野源が2012年までにリリースしたCDの紹介

・何曲かのコメント付きコード譜

3.演じる男

星野源の映画やドラマ出演作の紹介とコメント

といった内容になっています。

また、巻末には園子温氏、ハマ・オカモト氏のインタビュー

そして芥川賞作家となったピース又吉直樹氏との対談も収録されていて盛り沢山な内容です。

感想

星野源という男のバイタリティの高さに憧れました。この本を読んで、彼がなぜこんなにも人気なのか理由がわかった気がしました。

『どれだけ忙しくても、働いていたい。
ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません。』 

これが初版本の帯に書かれていたコメントです。かなりクレイジーですよね。それほど頑張ったからこそ今の星野源があるのだと思います。何気なく手に取った本でしたが、思いもよらない情熱がこもった本で、仕事に対するモチベーションが上がりました。

ただ一方で仕事に熱中しすぎた結果、病に臥してしまった星野源。病気にならない程度にほどほどに仕事に熱中したいものです。特に我々の様な雇われのサラリーマンは、あまり自由には行動できない会社での業務の中で、やりたいことができずストレスを抱えてしまうというようなケースも多いと思います。

自分に置き換えて考えれば、なるべくストレスフリーの環境を作って、ある程度仕事に熱中して残業するくらいのちょうど良い働き方ができればいいなと思います。

かく言う私の最近の生活は、最低限の業務をして定時で会社から帰り、6時には自宅に着。到着するなりブログ書いたり読書をしたりしているような毎日で、間違っても仕事に熱中しているとは言えない様な状況ではありますが笑

働く男について

働く男

まず”働く男”の映画エッセイですが、星野源のお茶目で独特な文章がとても面白いと感じました。また、彼の好みなのか、アメリカやイギリス、スペインの映画が多く、日本映画を観ることが多い私にとっては新しい出会いがあり楽しめました。特に『リミット(2009,スペイン)』というタイトルの、箱に閉じ込められた男の話の映画が印象的でした。なんと映画の90分間全てが回想シーンもなく暗闇が続くのだそうです。

なんなんだその独特で前衛的な映画は!気になる!そして制作費は安そう!笑

歌う男について

歌う男

次の”歌う男”ですが、星野源の曲が好きな私にとって最も興味を惹かれた内容でした。まだ聞いたことのないCDの紹介などもあり何としても手に入れて全部聴いてみたいと思いました。コード譜の紹介があったのもギターが趣味の私に取っては嬉しい付録でした!

演じる男について

プール

最後の”演じる男”も面白い内容でした。私はちょっと前に話題になった『逃げるは恥だが役に立つ』くらいしか星野源の出演作品を知らなかったのですが、他にも沢山の作品に出演していたようです。ラマ版ウォーターボーイズに出演していたことはこの本を読むまで知りませんでした。リアルタイムで毎週見ていたのになぜ今まで気づかなかったのか!しかし懐かしい。

実際に歌ってみた

歌う男のコード譜の中にあった『くだらないの中に』を、ギターが趣味ということもあり実際に弾き語ってみました。youtubeで公開していますのでご参考までに。

つたない演奏ではありますが、もし良ければ聴いて行ってください!

エビカズキ
くだらないの中に(星野源)弾き語りカバー 4’23”
https://www.youtube.com/watch?v=mbi-uqCP2_4

 評価

星野源の魅力が詰まった一冊でした!
しかしこれだけたくさんクリエイティブな仕事を多方面でこなす星野源はただものではありません。すばらしい、憧れます。私も技術者として会社勤めをする一方、物書きとして、そして弾き語りギター奏者として、一流を目指していきたいと思います。(←なめてる笑)ひとまずの目標としては、このブログをたくさんの人に読んでもらえるように大きくしたい!

いつか星野源のライブに行ってみたいなあ。

おすすめ度:★★★★☆

仕事がしたくなる度:★★★★★

歌いたくなる度:★★★★★

 全246ページ

働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)